新しいスキンケア商品を見つけると試さずにいられないという方、コロコロとスキンケアを変えるリスクについて知っておきましょう。
- なぜ短期間でスキンケアを変えてはいけないのか?
- スキンケアに即効性はない!?
- いくつも化粧品を使い分けるリスク
これらについて解説しますので、この機会にスキンケアに対する知識を見直してみてくださいね。
短期間にスキンケア商品を変えるのはNG!
すぐに飽きてコロコロとスキンケア商品を変えてしまう方、商品の本当の良さを実感できずにお金を無駄にしてしまっているかもしれません。
ほとんどのスキンケア商品は、長期使用を前提として作られています。毎日使用し続けることで肌を良い方向へと導くように設計されているのに、途中で使用をやめてしまっては意味がないでしょう。
人の肌がすぐに変われない理由
肌表面にある皮膚は古い角質になって剥がれ落ち、徐々に肌奥にある新しい皮膚が表面へとあらわれます。
このターンオーバー期間に合わせてスキンケアアイテムの量が計算されているため、途中で止めてしまっては化粧品が持つパワーを実感できません。
自分では「なんだか効果がないかも?」と疑問に思っていても、肌自体は「まだまだ使い続けてみないと分からない」という状態。
なのに、ここで別のスキンケアアイテムに変えてしまえば、肌は戸惑ってしまいます。
ターンオーバーは約28日間の周期かつ、年齢を重ねると期間が長めに。肌は簡単にマンネリ化しないため、肌自身がしっかり見極められるよう、少なくとも1か月は使用してみてください。
口コミはウソ?スキンケアには即効性はない!
「夜に使ったら翌朝の肌がよみがえった!」という口コミを見て、ワクワクしてしまっていませんか?
ですが、化粧品はあくまで化粧品。残念ながら即座に肌質を変える効果はありません。
人の肌をたった一晩で変えてしまうほど即効性がある化粧品ならば、それほどに強い成分が配合されているため、人によっては副作用も心配されます。
通常日本で販売されている化粧品に、強すぎる成分が含まれることはほぼありません。
では、口コミにある即効性はウソなのか?
これは個人の感じ方や化粧品のテクスチャーなどによるもののため、いちがいにウソとは言い切れません。
新しい化粧品には嬉しい効果を求めてしまいますし、とろみのある美容液は効果高めに感じられるもの。特に高価なコスメには「お金を出したから効くに違いない」という前向きな心理効果が働きます。
その気持ちが口コミになってしまっているケースも少なくないでしょう。
朝と夜のスキンケア、何かやり方を変える必要があるのでしょうか。 いつも同じやり方をしていると、ふと疑問に思いますよね。 でも心配はいりません。朝も夜も基本的な流れは同じです。 ただしそれぞれの目的に応じて、取り入れたいケア[…]
化粧品をコロコロ使い分けている人も要注意!
いくつものスキンケア商品を用意し、肌の状態や気分によって使い分けをしている方もいます。もちろん日によって肌の状態は変わるため、アイテムを変えたり数を増やしたりするケアは問題ありません。
ですが、多すぎるスキンケアは注意が必要です。
摩擦が増えて肌に負担がかかる
スキンケアを沢山重ねるということは、それだけ何度も肌に手やコットンが触れるということ。何度も肌に触れると摩擦リスクが増えるため、肌にとっては負担が増える行為になります。
化粧品を増やしていくと、古い化粧品を捨てられずについアイテムも増えがちに。一度にアレもコレもと顔につけたくなってしまうため、摩擦が増えることで老化を加速させてしまう恐れもあります。
化粧品には使用期限がある!
化粧品は水分や油分で作られているため、年数がたてば劣化してしまいます。
未開封なら冷暗所で保管して3年持つ製品もありますが、開封したら通常は3ヶ月~1年以内に使い切るのがおすすめです。
メーカーや製品によって推奨期間が異なるため、購入時にはパッケージなどを確認しておきましょう。
開封後の化粧品は空気や雑菌、指や手に触れるため、長くは持ちません。日によってコロコロとアイテムを変えていると期限内に使い切れなくなり、中身を劣化させてしまいます。
「効果がない」が目安!化粧品の賢い使い方
短期間にコロコロ化粧品を変えてしまう方は、まずはターンオーバーの目安となる1か月から1か月半にかけ、同じ化粧品を使い続けてみてください。
使用後に「あまり効果がない」と思ったら、その化粧品は自分の肌に合っているのかもしれません。
化粧品はそもそも、大きな効果をもたらすものではありません。効果がないということは反面、肌に悪影響を与える心配もないということです。
スキンケアで大切なのは「分かりやすい効果をすぐに感じさせてくれるかどうか」よりも、「今の状態よりも悪化させないかどうか」です。
肌に合うスキンケアならば、ターンオーバーを繰り返すごとにより嬉しい効果が期待できるかもしれません。
逆に肌にトラブルが起きた場合には、すぐに使用を止めること!
化粧品に好転反応はないため、別のスキンケアに変えるか、クリニックにて診察を受けるようにしてください。
肌はマンネリ化せず、少しずつ変わるものです。ゆっくりと向き合いながら、大切に育むケアを初めてみましょう。